パラグアイの都市スラムカテウラ地区における調査

近況報告

ミタイ基金はNIHON GAKKO大学と連携関係にあります。エルニーニョ現象の影響もあり、パラグアイで大洪水が起きています。首都アスンシオンにあるカテウラ地区も写真ような状況になっています(2015年12月)。2013年から調査を始めたカテウラ地区にどんな課題があり、どんな支援ができるのか、NIHON GAKKO大学の教授陣とともに調査に行ってきました。ミタイ基金現地インターンの久喜淳史(横浜国立大学教育人間科学部人間文化課程2年)です。

日本でも一部報道されているように、現在パラグアイはエルニーニョ現象も相まって、大雨が続き、アスンシオンのカテウラ地区では洪水被害が確認されています。

カテウラ地区一帯は、首都アスンシオンの中でも標高が低い場所に位置しており、雨が降ると個々の地域に雨水が集中してしまい、毎年12月から3月ころまで家が浸水してしまいます。

住民は、国の支援のもと板を買い、仮の家を近くに建て、現在は避難生活をしています、

カテウラ地区は、昔から雨季は雨水が溜まってしまう地域だったため土地代が安く、また首都中心部からそれほど離れていないため、首都に出稼ぎに来ている方が多く期居住しています。

調査に行った12月18日は、首都アスンシオンを流れるパラグアイ川の水深が720cm、浸水箇所は130-150cmとのことでした。

トイレなども浸水してしまっているため衛生環境が良くないばかりでなく、浸水した家のものを盗む人などもおり、治安もよくない現状となっています。

上の写真は、この地域にある学校(ミタイ基金&NihonGakko大学で支援をさせていただいている)なのですが、教室がすべて沈んでしまっています、前回訪れた時には、浸水していなかったため、あまりの変貌に驚きとショックを隠しきれませんでした。

また、この浸水場所で子どもたちが水遊びをしており、年齢の割に体も小さく、栄養状態や衛生環境がよくないことが見て取ることができました。

どのような支援が可能なのか関係者と検討を重ねております。

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