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パラグアイの教育事情と小学校等の建設支援について
ミタイ基金では、主な支援活動の一環として、学校建設を行っています。現在までに幼稚園1舎、小学校を3校、皆様の支援のおかげで建てることができました。従来のパラグアイの義務教育は初等教育(Educación Primaria)の6 年問のみでしたが1998 年より中等教育(Educación Secundaria) の前期課程が義務化され(施行率は68%)、合計9 年間の基礎学校教育課程(Educación Enscolar Básica:EEB )となりました(藤掛 2015)。中等教育前期(日本の中学校)が義務化されたものの、農村部では中等教育の施設がない状況が続いたため、小学校の校舎を中学校(中等教育施設)として使用すること多くありました。
引用文献:藤掛洋子(2015)「連帯から分析、そしてコミュニティの再統合に向けて:パラグアイ農村部における生活改善プロジェクトと学校建設支援を事例として」、関根久雄編著『感情と実践:開発人類学の新展開』 春風社: 207-240。
なぜ教育支援を行うのか
教育はとても大切であると強く思い続けているからです。
いくつになっても教育を受け、様々な情報を獲得し、ミクロからマクロまで俯瞰し社会を分析する力は必要だと考えます。
そして、異なる意見や慣習などについて受け入れ、状況に応じ他者と議論したり、交渉したりする力は、一人一人のとって必要な力であります。
同時に、このような力は、紛争やコンフリクトのない社会を生み出し、私たちの生活を豊かにする基盤になると考えるからです。
教育を受ける機会を十分に得ることのできなかった人間は、自己肯定感が(一概には言えませんが)低いのではないかと考えております。
教育を受け続けることから、様々な情報にアクセスし、自己と対話し、自己の状況を相対化し、多くのことに気付いていく、教育とはそのような力を養うことができるツールであると考えます。ジェンダーへの気付きもこのような学びから始まります。
↓建設支援をさせて頂いた学校のフォトギャラリー↓
ムルルプ地区の小学校
校舎外観の写真です。
校舎内 装飾の写真です。
Bienvenidos=「こんにちは・ようこそ」といった歓迎の言葉が黒板に書かれています。
セレモニーの際の写真です。
メルセデス地区の小学校
メルセデス地区の小学校校舎の様子です。
民族衣装を着た少女達が見られます。2013年9月の式典。
2015年10月撮影 左側に小さな手作りの教室が増えています。この教室を現地の先生方、保護者会の方々、日本人の学生たちとともに解体し、あらたな教室作りに挑戦しました。
2015年10月に開始した増築工事です。
2015年11月の状況です。
2015年12月の状況です。現地インターンとして活躍した学生もこの建設に関わりました。
2016年9月の状況です。
2017年3月落成式
2017年11月7日 給食が開始しました。
(2017年11月5日に届いた給食用の資機材)
ウブウテエ地区の小学校
テラロッサと言われる赤土道をえんえんと走ります。その後、やっと現れるのがウブウテエ地区になります。
こちらがウブウテエ地区の小学校 校舎の様子です。
オレンジ色の屋根が、まわりの豊かな緑に栄えています。