伝統工芸品ニャンドゥティ・フェアトレード

フェアトレードとは

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フェアトレードとは、バナナやコーヒーなどの食料品や現地の民芸品など、発展途上国で作られている商品を正当な価格で継続的に取引することです。現在日本ではとても安い、あるいはあまりにも高い商品が売られていることもありますが、それらの中には生産者と販売者の不公平な取引によって成立しているものもあり、発展途上国で暮らす生産者の貧困を拡大している一因になっている現状があります。そこでフェアトレードという仕組は社会的にも経済的にも弱い立場にある発展途上国に暮らす人の生活を改善しようとする動きで、1940年代ごろから始まりましたが、日本ではまだ十分に社会に浸透しているとはいえません。
一方、世界ではすでに浸透しつつあり、特にイギリスでは一人当たりの認証製品年間購入額が24ユーロ(約2,664円)と、日本の約16円に対して多くの物が取引されているのがわかります。(http://www.fairtrade-jp.org/
フェアトレード商品の基準には、人権や環境への配慮も含まれおり、私たちの社会を持続可能にするための要件を備えた商品を扱っています。

ニャンドゥティとは

ニャンドゥティは南米パラグアイ共和国に伝わるレース編みの刺繍で、さまざまな伝統工芸品があります。主に女性たちを中心として受け継がれてきました。

パラグアイの先住民族であるグアラニー族の言葉で「蜘蛛の巣」を意味するニャンドゥティ。繊細かつ美しい色とりどりのニャンドゥティには心を奪われます。大きいものから小さいものまで、どれも心を込めて丁寧に作られています。

デザインは太陽や花など自然をモチーフにしたものが多く、色は原色を多く使ったカラフルなものから、淡く優しい色を使用したものまで幅広くあります。

すべて手作業で作られており、同じものはこの世にひとつとありません。

今までの活動

私たちはこれまでに、横浜国立大学の大学祭である清陵祭や常盤祭に出店したり、お台場で開催されているグローバルフェスタや、東京練馬区の都立光ヶ丘公園で開催されたパラグアイフェスティバルに参加してきました。常盤祭で行った活動は朝日新聞2012年11月2日の朝刊に「横国大生、パラグアイに計画」という見出しで掲載されました。

また今年度は、新しく2年生も加わり、千葉で行われたフェアトレードフェスティバルに参加し、他のフェアトレード団体と意見交換をできる貴重な機会を得ることができました。
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これからの活動

今後はインターネットなどフェアトレード商品販売の拡大を予定しています。
特にパラグアイの代表的な民芸品であるニャンドゥティは、毎年実際に現地の生産者を訪問し、製作の行程を見せていただいております。
ニャンドゥティは一つひとつ手縫いされた丁寧な作りとそのデザイン性の高さから今世界から注目されています。ぜひ一度手に取って見てください。
今後もメンバーがパラグアイに渡航し、ニャンドゥティを現地の生産者から直接仕入れてくる予定です。

みなさまとフェスティバルなどでお会いできることを楽しみにしています。

【フェアトレードを実践するにあたり考える賃金について】

パラグアイの最低賃金は、US$ 331,23(2020年1月、約35,086円 1ドル106円換算)です。個人事業主であっても健康で文化的な勤務の状況を考えた場合、週5日勤務、一日7時間労働と考えると、時給に換算にすると251円(約2.4ドル)になります。私たちミタイ基金は、生産者さんたちがニャンドティを生産するのに1時間かかった場合は、最低賃金以上の価格で取引をするようにしています。

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国際フェアトレード基準の原則に則って活動しています。

経済的基準

・フェアトレード最低価格の保証 〇
・フェアトレード・プレミアムの支払い
・長期的な取引の促進 〇
・必要に応じた前払いの保証など〇

社会的基準

・安全な労働環境 〇
・民主的な運営 〇
・差別の禁止 〇
・児童労働・強制労働の禁止など 〇
・環境的基準 〇

特定非営利活動法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金
2019年度下半期活動報告書(ニューズレター)p.5-6より抜粋(執筆担当:張莉佳)

パラグアイ伝統工芸品ニャンドゥティが作り手さんの手からどのように顧客の手に渡っているのか、サプライチェーンの実態を探るインタビュー調査、市場へ出向いた実地調査を行ってきました。今まで藤掛教授ならびに藤掛研究室の先輩方が行ってきたニャンドゥティ調査に加えた追加調査となります。ニャンドゥティのサプライチェーンで度々問題となってきたのは、仲介業者がニャンドゥティを低価格で買い、その価格の倍の値段でショッピングモールブティックなどへ販売をしていることでした。今回もその仲卸の現場を見せてもらいましたが、観光客のいる土産物屋などで流通しているニャンドゥティの価格の半分以下の値段で買われており、作り手さんの満足のいく収入は得られてない様子でした。その後、多くの作り手さんとのインタビューを重ねていくと、作り手さんがグループを結成し仲介業者を介さずインターネット販売を始めたという話を聞きました。10年ほど前から8つあった地域情報共有を目的としたニャンドゥティ作り手グループのリーダーが2年前から集まり、自助組織として生み出した組織です。その組織の役割は主に2つで、ニャンドゥティの発注をインターネットで受けてから作成し、もし発注が多いようなら他のグループへ分担すること、ニャンドゥティの販売場所を仲介業者なしで提供することです。特に注目したいのは、この組織で販売する際は彼女たち作り手さん自身が決めた価格で販売できることです。仲介業者なしのいわば正規ルートにおいて独自価格で販売することは彼女たちの直接の利益につながります。しかし、生活費に困っていてこの発注を待つことが難しい場合は、作り手さんはその場で買い取ってくれる仲介業者の元へ行き、お金に変えているそうです。そのような方々への引き続きの支援が必要だと感じました

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