「バーチャルスタディーツアー in パラグアイ〜赤土に芽吹く女性たち〜」をオンラインで開催しました!

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みなさん、こんにちは。
ミタイ・ミタクニャイ子ども基金学生部の村瀬です。

3月30日に「バーチャルスタディーツアー in パラグアイ〜赤土に芽吹く女性たち〜」をオンラインで開催しました。

このイベントは、ミタイ・ミタクニャイ子ども基金学生部のメンバーが中心となり、コロナ禍で訪れることが難しくなった国際協力の現場を、何とかして身近に感じてもらうことを目的に企画・運営を行いました。
イベントでは、理事長の藤掛洋子がプロジェクトマネージャーを務める、JICA草の根技術協力事業「パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト」を題材に、プロジェクトに参加した女性たちが自立していく様子を追いました。
当日は高校生や大学新1年生から社会人の方まで13名の方にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。その様子をご紹介します。

目次

〈当日のプログラム〉

・オープニング
・チェックイン・ディスカッション
・プレゼンテーション
(パラグアイについて・ミタイ基金について・プロジェクトについて)
・動画を使ったプロジェクト見学
・パラグアイとのリアルタイムQ&Aセッション
・ラップアップ・ディスカッション
・クロージング

〈イベントの様子〉

イベントは、学生部メンバーが過去にパラグアイへ渡航した際の映像をもとに制作したショートムービーからスタートしました。
パラグアイの都市部と農村部両方の映像を見て、日常の生活ではなかなか触れることのないパラグアイの雰囲気を味わってもらいました。
その後はブレイクアウトセッションに分かれ、参加者の自己紹介や今持っているパラグアイのイメージについてシェアました。

プレゼンテーションでは、①パラグアイについて②ミタイ基金について③生活改善プロジェクトについて、という3つのテーマに沿って順に説明を行いました。パラグアイという国がどのような場所なのかや、歴史的にどのような課題を抱えてきたのかを参加者の皆さんに知っていただきました。

概要の説明を終えたところで、いよいよパラグアイへの「バーチャルツアー」です。
このパートでは、プロジェクトの現場をより臨場感をもって感じてもらえるように動画を多く用いました。
映像では食品加工の実技練習や座学の講習会の様子にとどまらず、研修を受けた女性たちへのインタビューの様子もあわせてご覧いただきました。

続いては、パラグアイとリアルタイムでのQ&Aセッションです。
パラグアイ側からは、ニホンガッコウ大学教員で以前、横浜国立大学に留学し、藤掛研究室で修士号をとられたカルロス・アバロスさんと、2019年度に研修を受講されたヴィクトリーナ・ブリテスさんに、それぞれZoomとWhatsAppで参加していただきました。

参加者の皆さんからは「男性優位思想の根付いていたパラグアイにおいて、女性たちはどのようなきっかけでプロジェクトに参加したのか」「プロジェクトに参加しようとして夫に反対された女性はいなかったのか」など参加女性についての質問や、「なぜエンパワーメントの手段として食品加工を選んだのか」など、プロジェクトについての質問が次々とあがり、予定を大きく延長するほど濃密な時間となりました。
また、このセッションではもともとアスンシオンのアグロショッピング会場からの中継を予定していたこともあり、カルロスさんからアグロショッピングの近況や今後の展望についてもお話しいただきました。

最後には、再びブレイクアウトセッションに分かれてラップアップディスカッションを行いました。イベント全体を通しての感想をシェアできただけでなく、国際協力に関心がある人どうしネットワーキングもできたようです。

〈参加者の声〉

 事後の参加者アンケートでいただいたコメントを少しだけご紹介します。
・「現地からZoomだけでなくWhatsAppも使って参加する手法が斬新だった。」
・「実際にプロジェクトに参加した女性から直接話が聞けたのがよかった。」
・「エンライトメントではなくエンパワーメントとして女性の能力を引き出そうとしている点において素晴らしいプロジェクトだと感銘を受けた。」
・「学生が主体となって運営する和やかな雰囲気のイベントだったので、国際協力に対して親近感を抱くことができた。」

〈おわりに〉

新型コロナウイルスの感染拡大が進むなかでも、何とか国際協力の現場とのつながりを作りたいと始めた本イベント。アグロショッピング会場からの中継ができなくなるなど、最後までコロナの影響を受け続けましたが、多くの参加者の皆さまに満足いただけるイベントとすることができました。
また、ZoomやWhatsAppを駆使した現地とのリアルタイムQ&Aセッションなど、オンラインイベントの新たな可能性も探ることができたと考えています。
今後もミタイ基金、そして学生部の活躍にご期待ください!

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